北海道の雄大さを物語る@中札内村

令和4年1月22日

北海道の背骨といわれる険しい山岳を中心として広がる「日高山脈襟裳国定公園」は、日本最大の原生流域が誇っており、今年12月で国立公園への指定が見込んでいます。公園の玄関口である中札内村は、約600個のアイスキャンドルを日高山脈の形に積み上げて日高山脈をPRします

場所

道の駅なかさつない

期間

1月22日~23日

日高山脈
日高山脈襟裳国定公園

日高・十勝地域の1市11町1村にまたがり、北海道の背骨といわれる険しい山岳を中心として広がる「日高山脈襟裳国定公園」は、日本最大の原生流域が誇っており、約5割の道内に生息している生き物はここに見られるほか、山脈の成り立ちに由来する特異な地質のおかげで低標高でも高山植物をの生態を感じます。

北海道における高い山々は概ね火山性の山脈に対し、日高山脈は大陸移動が引き起した造山運動の結果です。ヨーロッパを代表するアルプス山脈の誕生とほぼ同じ時期に、北米プレートがユーラシアプレートに乗り上げて、強い力を受けた地層が曲がりくねるように変形し、稜線にナイフリッジを連ねる、日本では数少ない極めて峻険な山脈が形成されました。

その際、普段では地下深くに隠れたマントルの一部も連れ出され、アポイ岳をはじめとする日高山脈の西側となりました。地表面にマントルが露出する場所は、世界に日高山脈と、もう1か所しかないといわれていますから、アポイ岳は平成20年に「日本ジオパーク」、そして平成27年には「世界ジオパーク」にも認定されました。

また、非火山性という比較的に安定している地質のおかげで、1万5千年前に氷河の重みですり鉢のように削られた七ツ沼カール、北カール、八の沢カール、トッタベツカール、十ノ沢カールやペテガリ岳カールなどの氷河地形がはっきりと保存されました。山脈を横断する交通路はおろか、登山道も少ないため、高山植物がいっぱいで、ナキウサギの鳴き声がこだまする秘境感が他とは段違いです。環境省は平成22年に国立公園指定の候補地としてリストアップし、平成28年から着手した自然環境調査も国立公園としてふさわしい結果となりました。

国立公園は国が認める「優れた自然景観を持つ地域」のブランドであり、指定を受けたら地域の知名度と交流人口が大きく向上することが期待できます。内閣府世論調査よると、国定公園を知っている人は6割前後に対し、国立公園は9割も超えている。また、実際に国立公園化された釧路湿原国立公園では、管内の観光客数は指定前の80万未満から100万前後まで増えました。

日高山脈襟裳国定公園ギャラリー

写真提供: 森田村長

日高山脈襟裳国定公園の国立公園への指定を当初予定から先送りし、最速で今年12月の指定見通しとなったが、公園の十勝側玄関口の一つである中札内村はこの間に日高山脈のPRを強化することで、地域の魅力増進を図ります。その一環として、道の駅なかさつないで村民が作った、約600個のアイスキャンドルを日高山脈の形に積み上げて、今日の17時頃より点灯します。また、村内には自然や歴史等の展示、JAC公認オートキャンプインストラクターや北海道知事認定自然アウトドアガイドも揃った日高山脈山岳センターがありますので、間もなく誕生する国立公園を満喫できるところです。

中札内村のアイスキャンドル
中札内村のアイスキャンドル

写真提供: 森田中札内村長

中札内村

中札内村のウェブページ

中札内村はイベントや観光名所をまとめたウェブページがあります。ぜひご覧ください。

中札内村記事アーカイブ

クリックすると中札内タイムズに戻れます

光と音楽で夜の森を彩る@中札内村

花と文化の香りが流れる六花の森は、7月16日、夜の森に幻想的な光のアートが現れ、光るランタンを空へ放せるイベント「ロッカノヨル」が開催。初めて一般公開される夜の森に癒しの時間をお過ごしください。

記事本文へ »
中札内村のアイスキャンドル

北海道の雄大さを物語る@中札内村

北海道の背骨といわれる険しい山岳を中心として広がる「日高山脈襟裳国定公園」は、日本最大の原生流域が誇っており、今年12月で国立公園への指定が見込んでいます。公園の玄関口である中札内村は、約600個のアイスキャンドルを日高山脈の形に積み上げて日高山脈をPRします

記事本文へ »

39°北について​

「39°北」は、北海道の数多くの自治体や団体に繋がっていただいて、それぞれの地域の振興計画をサポートし、地元で活躍している人々のものがたりを広く知れ渡ることを目的とした総合地域振興情報サイトです

Copyright © 2024年 39°北. University Zone | Developed By Rara Theme. Powered by WordPress.