新規就農が生み出される土壌を築く@当麻町
当麻町は今年に新規就農者4人をお迎えできて、「新規担い手就農者を祝う会」を開催しました。オール当麻の体制で新規就農を志す人をサポートすることで、経験がない方でも安心して農業を始める環境が整えたこそ、移住で輝く農業人が増え続けています
北海道の未来を支える人たちがいる
当麻町の地方創生ビジョンと実現への動き
当麻町に位置する上川盆地は北海道最大の盆地で、大雪山系や十勝岳を水源とする石狩川、忠別川と美瑛川はここに合流、多くの湿地が形成しておりますから、アイヌの人々が湿地の多いところ「トオマ」という名前を付けられ、後に「当麻」となりました。盆地の特性、また豊かな水資源が恵まれるため稲作に向き、上質のコメの産地として知られます。
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当麻町は今年に新規就農者4人をお迎えできて、「新規担い手就農者を祝う会」を開催しました。オール当麻の体制で新規就農を志す人をサポートすることで、経験がない方でも安心して農業を始める環境が整えたこそ、移住で輝く農業人が増え続けています
明治26年5月10日、広島県や山口県から約400戸の屯田兵は当麻町のあたりに開拓の鍬が下ろされました。開町130年の節目に、町は記念式を挙行しました
屯田古文書によると、明治27年5月西兵村の丘陵地を神社地と定め、東西両中隊屯田兵50名づつを集め社地の地ならしに従事、5月5日丘上に「當麻神社」と命名した標木を建立しました。標木は1尺角のもので天照皇大神、春日大神を合祀し、後に八幡大神を増祀しました。
上川郡屯田の中心地永山村(現旭川市永山)から分村、翌年戸長役場を移設しました。
明治21年に定められた市制・町村制は、北海道では自治財政を負担できない町村があるとして、適用されなかった。二級町村の財政負担は、北海道庁が負うこととなりました。
一級・二級町村は「自治」と「公民権」という面では大きな違いがありました。経費が道から支出される代わりに役職者の任命権をもたない、住民に国政選挙に参加する公民権が与えられていなかった二級町村に対して、一級町村の村会は民選の議員によって組織されます。その村会が村長を任免し、住民自らの代表によってまちが運営できます。一級・二級町村は「自治」と「公民権」という面では大きな違いがありました。経費が道から支出される代わりに役職者の任命権をもたない、住民に国政選挙に参加する公民権が与えられていなかった二級町村に対して、一級町村の村会は民選の議員によって組織されます。その村会が村長を任免し、住民自らの代表によってまちが運営できます。
講和条約締結、主権回復記念として当麻神社は昭和27年より現在地に社殿造営、昭和32年に移転遷座され今日に至りました。摂社・末社については、秋葉妙見宮、天之御中主大神、火迦具都津神、大山祇宮、大山津見神と木花咲耶姫神を含めて六つありまして、大山祇宮は当麻町指定文化財でもあります。
昭和32年1月13日、石灰岩を採掘中に当麻鍾乳洞が発見されました。この鍾乳洞の規模は、面積約1500平方メートル、全長約135メートル、高さ7-8メートル、内部は5つの間に区切られ、様々な形状・大きさの透明度の高い方解石結晶が見られます。
町制施行に伴い、上川郡当麻町となりました。
国道39号沿いに、ガラス張りとんがり屋根が備えた道の駅とうまは、物産館「でんすけさんの家」、地域情報コーナーと休憩コーナーが設けられております。
「そ菜研究会でんすけ部会」は当麻町農協青年部から結成され、高品質のスイカを栽培するため、栽培方法と出荷基準を統一しています。部会はスイカの糖度や空洞の有無など判定する機械も取り入れ、こうした厳しい基準が高級感を高めました。その結果、通常のスイカの倍以上の値段で取り引きされるようになります。
昭和48年に建設した旧庁舎は耐震性能不足や著しい老朽化のため、平成28年度の基本・実施設計を経て、29年度に着工。2カ年で施工し、令和元年から全体運用を開始しました。平屋一部2階の木造新庁舎は、森林資源が豊富な地域特性を生かし、用いる木材は全て町産材で、木質バイオマスボイラの導入も検討しています。
農業と林業が主幹産業の当麻町は、北海道を代表する優良米の産地であり、米ランキングでは12年連続1位の評価を獲得しています。高級のでんすけすいかのほかに、キュウリやトマトの生産も盛んであります。また町面積の約65%が山林であり、当麻町森林組合が管理、施業、製材を担い、公共施設への町産木材有効活用や、住宅への町産木材活用補助などに力が入っています。
当麻ピースは、当麻町代表としてNHK北海道が放送する「北海道スタジアム~春の陣」に出演された時、馬場剛さんが司会の加藤浩二の決めサインである、あり指を三の形にして「スリーピース」と当麻の「当」が似ていることが気づいて、妻幸恵さんと話したところ、反対の手もおなじ三作って横にして重ねたら、もっと「当」らしいサインが発見されました。自分が選んだ町を好きになって、新たなアイコンとしてこのサインを披露できないかの考えから始まりました
馬場剛 旭川から当麻に移住された町民三年生
馬場さんは、当麻町に興味を持ち、家族で移住を決意する前に、当麻のことそれほどよく知りませんでしたが、ユニークでエネルギッシュな人が集まってきた当麻町は移住者を暖かく受け入れて、あらゆる場面に参加出来て、たくさんの方と巡り会えました。こうやってより多くの人が町の良さを知ってもらいたい、当麻町の役に立ちたい発想が生まれまして、自費で100セットの「当麻ピースステッカー」とその経緯を紹介する手紙を作成、村椿町長や知人に無料で配るほか、人が集まる所に当麻ピースを披露し、瞬く間に町民の間に当麻ピース旋風巻き起こしました。
写真提供: 村椿町長と馬場さん
なぜステッカーを作って配るようと思いましたか。
町をきっかけに閃いたヒントをきっかけに、町で仕事をし得た収入で、町の新たなアイコンを作る上で町民みんな還元できないかと考えました。妻は幼い頃から絵的センス抜群であり、これを生かして分かり易い配りやすいロゴとステッカーを作りました。
当麻町に移住するのはどんな経験でしたか。
地元の友達から「旭川を離れ、なぜ当麻町に」とよく聞かれました。興味を持つまで当麻のことそれほどよく知りませんでしたが、自分の目で、自分の意思でここに住んでみたいと思ったから移住しました。この三年間色々なできごとがあり、今現在も毎日楽しく改めて当麻町が本当に大好きです。
当麻ピースを瞬く間に広がるきっかけはなんですか。
北海道スタジアムの放送が行われた翌日に、 当麻町の名物である、天然記念物鐘乳洞内で熟成させたお酒、龍乃泉搬出作業がありまして、例年搬出搬入後に集合写真を撮りますが、コロナの中皆マスク着用で心なしか表情が読み取れない、毎度の掛け声「美味しくな~れ」も言えない。その時、当麻ピースを全員するの提案をしました。その写真がなんと町の広報誌の表紙として掲載されました。このできごとを皮切りに、役場の生放送や各名所を紹介する動画でも活用させていただいていまして、当麻町民共通のアイコンが町内で広がりました。
挑戦する空気にあふれ、ユニークでエネルギッシュな人が集まってきた当麻町は、知り合いがいない場所でのゼロスタートする移住者も早々地域と密着することができる「移住ウェルカム体制」がととのえた町です。移住を検討している方のため、当麻町は特設サイトが作り、実際にここに移住や起業を決めた人のインタビューも掲載されました、お気軽にクリックして見て下さい。
大雪山系に抱かれる盆地の独特な気候条件や積み重ねてきた生産者の努力により、当麻町は北海道でもトップクラスのお米の産地となっております 。町内の学校給食も、食育の拠点「田んぼの学校」で栽培されている「きたくりん」という味わい、粘り、食感に優れている品種が採用します。
「全部ある当麻町」令和3年9月9日の記事から
長谷川さんは、「ゆめぴりか」、「ななつぼし」、「おぼろづき」、「彩」、「ゆきさやか」、「ほしのゆめ」、「えみまる」そして酒米「彗星」の8品種のお米を栽培しています。
なぜ8品種ものお米を栽培していますか。
消費者の皆さんがお米の選択肢を少しでも増やせるようと、当麻町特産品である日本酒「龍乃泉」のため、多品種の栽培に取り組んでいます。
ネットで「彩」と「ゆきさやか」というお米の情報はなぜ少ないですか。
どちらも栽培方法が難しいため流通量が少なく希少なお米なんです。「彩」はもっちり感と粘り強さが特徴。また「ゆきさやか」は「ゆめぴりか」を凌ぐ旨さ”と評価され隠れた銘品種とも言われています。
持続可能な開発の重要性がまずまず増える今、当麻町の稲作はどのように対応していますか。
当麻町で一番栽培されているのは「きたくりん」という品種は、耐病性に強いことから農薬や化学肥料を極力抑えれるという「美味しい上にクリーン」な優れモノのお米です。
町面積の約65%を占める山林は、道内でも最も活気づいている林業を支えます。当麻町森林組合は、新卒の職員を毎年採用して人員を増やし、今後の発展を見越して平成26年にフランス製の大型の機械を導入して組合で伐採した木材だけでなく、周辺地域からも大径木の製材も受注してます。隣接する旭川市には、世界に誇る家具メーカーが多くあることから「家具の街」とも呼ばれ、職人やデザイナーなどが活躍しています。木工というものづくりにかかわる人が交流し、新たな動きを生み出す場として、旭川木工コミュニティキャンプ(AMCC)が平成21年から活動をしてきました。
「全部ある当麻町」令和3年5月の記事から
原弘治 AMCC2実行委員長・家具職人
原さんは、当麻町の木育に共感し、地域おこし協力隊として移住し木育活動を進めてきました。
当麻町は、なぜ木工を惹き付けますか。
自分が作る家具が、どんな場所で生まれ育った木が使われ、どういう工程で家具として生まれ変わっているか、それを知っていなければお客さんに「良い家具です」と胸を張って提供することはできないと考え、当麻町では木の全てを知るための独自の木育活動があって、木育に共感できます。
山林の整備は、どのような仕事ですか。
日本の山林は暖かい気候により、植物の密度が高く、笹藪がうっそうとして、足を踏み入れられない場所も多いので、森に入りやすいため、丁寧に下草刈りなどが行われ、そして山を育てるための間伐もチェーンソー以外は全て手作業で進んでいます。
木の生い立ちから製品の製作までどれくらいの時間が過ごせましたか。
マカバの木の場合は、何かのきっかけで芽を出し、育つ環境があったから30年という年月を生きてこれました。伐倒と運び出しを行ったから、さらに約1カ月間自然乾燥をさせ、製材が行われ、この後いよいよ製品の製作に取り掛かります。
村椿哲朗 当麻町長
「官民連携の力、互いの強みをコラボさせ、可能性の最大化と新たな価値創造に力を尽くしてまいります」
「ふるさと納税8億円使い道アイデア」というハッシュタグキャンペーンをきっかけに、村椿哲朗町長がTwitterで「当麻町の自然の中でサウナを基軸とした観光振興、リラックスしながら仕事のできる空間を創造したい」のビジョンを打ち出して、森の中や街中にサウナを備えた一大テレワーク拠点の整備で応募しました。当初の計画では予算8億円と考えていましたが、8億円は150の自治体に500万円ずつ寄付されることとなり、そこで自然あふれる当麻町の中を移動して好きな場所でサウナを楽しむことができる全国初のサウナバスを開発する「ととのう町サウナプロジェクト」が立ち上がった。町はプロモーションや調整の役割を果たす、投資は完全民間資本で、当麻町で48年間を営んでいるトウマ電子工業は設計・制作を行い、内装は町森林組合の提供のトドマツ材、サウナストーブも町内の鉄工場が造ったもの、木育の町の特色と産業まるごとアピールします。出来上がった「サウナバス」は、木育の町の特色と産業まるごとアピールし、テレビ朝日の「ナニコレ珍百景」や日経クロストレンドでも取り上げ、需要は高まっており、第2号車の制作も決めました。(写真・エッセイ: 村椿哲朗町長)
旭山動物園、上野ファームや層雲峡温泉など様々な景勝地に抱かれる上川地域は、国内外問わずの人々を魅了し、アウトドアをテーマとしたツアーの誘客実績も年々増加し、活発的な広域周遊観光圏が成り立ちました。そんな観光圏の中間地点に位置する当麻町も、北海道指定天然記念物である当麻鐘乳洞や、花育と木育の施設くるみなの庭とキャンプ場など沢山の観光資源が充実していますが、今まで立ち寄る行程のツアーは比較的に少なく、町の地方創生総合戦略では成長分野に位置付けされており、観光地として当麻町の魅力をPRする取り組みが盛り込んでいます。
折よく欧米を中心に世界中で「アドベンチャートラベル」という自然の中でのアクティビティや異文化体験など取り入れた新たな旅のスタイルがブームになって、業界最大のアドベンチャー・トラベル・ワールド・サミット(ATWS)が今年、アジア初の開催地として北海道で開催しました。コロナの影響でオンライン開催となっておりましたが、北海道は令和5年の開催地に再び内定され、この千載一遇のチャンスを掴めるため、当麻町は動き出して、東川町でアドベンチャートラベル商品を提供する「合同会社アドベンチャー北海道」と連携を取って、冬季休業中の当麻鐘乳洞を活用して真っ暗の中を探検する「ケービングツアー」という実験的なツアーが12月で行われました。
全長135mのスケールを誇り、はるか1億5千万年前のジュラ紀から、何万何十万年とかけて作り上げられてきた地球の神秘が味わえる当麻鐘乳洞は、非日常体験や身も心もリフレッシュさせてくれる所を探し求めるアドベンチャートラベルにとって最高のアトラクションで、また日本で最も広い大雪山国立公園に近い便利な立地もあり、上手くいけば当麻町は更なる発展を迎えるはずです。(写真: 村椿哲朗町長)
少子・高齢化の進行により、全国平均並みの合計特殊出生率が続いても人口減少となるため、子どもを産み育てる環境の整備を進める必要があり、出会いの場の創出、仕事や住環境の支援など経済的な安定が求められています。更に、医療機関の充実、子育てと仕事の両立、教育資源の拡充を含めまして、結婚から出産・育児までの包括的な子育て支援と雇用創出による戦略的なまちづくりを進めることが重要です。 当麻町オリジナルの個性をいかした「食育・木育・花育(3育)」による心の教育の推進を通じて、持続可能な地域の形成を目指しています。
当麻町の合計特殊出生率が近隣市町村及び北海道の平均よりも高く、全国平均並みとなっていますが、それでも自然増に届きませんでした。当麻町の人口は、昭和30年14,226 人の最高以降減少が継続しています。定住住宅促進計画や「ニュータウンとうま」の分譲開始が始まったこともあって人口減少が抑えられたと考えられるものの、平成27年での人口はほぼピーク時の半分(6,689 人)となっています。国立社会保障・人口問題研究所によれば、令和22年には人口が 4,249 人にまで減少することが推計されています。
年齢別に人口をみると、平成27年で老年人口は39.8%となって、令和32年に5割も越えることが予測され、一方で年少人口と生産年齢人口は減少が続いて、10 代前半から 20 代にかけての人口移動が大きくなっており、進学や就職などに伴って転出減少が人口減少要因となる点です。
住民アンケート結果によると、結婚・子育てのきっかけとして必要なことは、出会いの場の創出、医療機関の充実、子育てと仕事の両立や住環境の支援など経済的な安定が挙げられております。
婚活イベント開催等の出会いの場の創出支援、出産・子育てに関わる相談窓口の充実、放課後保育、子育て学習機会の拡充により地域資源を活用した子育て環境を充実させ、子育てと仕事の両立を目指します。
食育・木育・花育イベントや講習会の開催や、食育・木育・花育施設の充実による町内外から 交流人口の 拡大を促します。
基幹産業である農業の持続的発展を促進するため、農地の集積など生産性を高める施策の展開し、森林整備により公益的機能の維持向上を図るとともに地材地消の取り組みを推進し、商店街の活性化、地場産業、企業立地の推進を図り、観光情報の発信などに努め、地域の特性を生かした活力あふれるまちづくりを進めます。
産業構造に着目すると、当麻町では商業や建設業、サービス業の企業数が比較的多い状況となっていますが、従業員数においては農業の従事者が突出して多い、農業をベースとした戦略策定は欠かせないと考えられる一方、当麻町の農家数は平成12年の 671 戸から、平成22年の465 戸まで減少し、農業者の高齢化も進行しており、将来の担い手不足が懸念される状況となっています。農業の持続的な発展のため、作業は全て法人等が受託して行って、従来からの水稲栽培を中心に、野菜・花き栽培との複合経営により農業経営の安定化や、高品質・良食味で安全・安心な農産物の産地確立を目指し、消貹者ニーズを重視した売れる作物づくりを推進する対策が必要と考えております。
全企業数の三分の一も占める(74社)もある商工業・飲食サービスは、市街地の商店街購買力の低下や老朽化が進み厳しい状況が続いているため、店舗のリニューアル、産業の基軸となる農林業との連携による地域産品の活用する商品開発と、新たな担い手の育成、新規企業誘致の推進など、当麻町の魅力をいかす取り組みの実施を求めます。
RESAS(地域経済分析システム)より
拡大造林の推進により、当麻町おおよそ6割の面積は森林となっており、民有林の約半分が人工林です。植林から伐採までを 50 年サイクルとして考えると、9 齢級以上が大半で、伐期を迎えた林分が多くなっています。この成熟期を迎えた森林資源の有効活用を図ることが必要であり、50 年サイクルで循環させつつ、齢級構成の平準化を図ることで、植林、保育間伐、主伐、これらの施業を同じ面積で毎年繰り返し行う、安定循環型林業の確立が必要と考えられます。
福祉分野では、高齢化の進行を考えると、今後も一定の需要増は見込め、安心して暮らせる生活基盤の充足も必要であることから、新たな雇用創出の可能性が期待できる分野です。
ICT技術を活用するとうまの魅力を発信し、農産物、木材などの地場産品の販路拡大を目指します。とうまブランドの地域資源や産業、3育等の取り組みのPRによる企業誘致の推進、食品加工、木材加工品の研究・開発によるとうまブランドの拡充と新規開業者への補助による産業振興を図ります。
産業振興や教育における若者・高齢者・障がい者のまちづくり活動への参加や、企業版ふるさと納税の活用を通じて、多くの企業に当麻町の取組を周知・PR し、当麻町に関わりを持つ企業を創出・拡大させます。
農林業体験の実施、就業者の受け入れ体制の確保、特産品(米、すいかなど)とハウス栽培の連携により、農地の有効利用による持続可能な産業振興を促します。
店舗・住宅・公共施設等の新築・改築する際、地産木材の活用を推進し、空き店舗を活用した創業支援や地域産品・加工品の販売により、地域の活性化を図ります。
地域特性をいかし、農産物や林産資源の地産地消のサプライチェーンによって地域産業の好循環を生み出し、農産物や加工品等の当麻の産業を活用した「ふるさと納税制度」により寄付金を募ります。豊かな自然と穏やかな環境のもとで、特色ある住環境の創出、情報発信と受け入れ態勢や制度の充実・継続による子どもからお年寄りまで誰もが住みよいまちを創造します。
当麻町の人口移動に着目すると、旭川市や札幌市など経済規模の大きい都市へ転出が目立ち、転入元については旭川市が大半を占めています。通勤・通学においては、町外への移動が多く見られ、旭川市をはじめとする周辺地域のベッドタウンとなっています。
平成18年以降、当麻町は転出超過の状況が続いていたが、平成22年度から始まった豊富な森林資源を有効に活用した公営住宅整備事業、平成25年度からは当麻町産材活用促進補助事業による町内に住宅を新築する申請者への補助、平成26年度からはおかえりふる里応援事業による愛着のある郷土「とうま」へUターンされた方への補助、森林整備加速化・林業再生事業の活用による公共施設の整備、平成27年度からはとうまのお店元気事業など、移住・定住促進と雇用創出施策の成果もあって、平成29年には転出と転入数が均衡するようになりました。これを受けて、引き続き豊かな自然環境をいかした魅力ある地域を創造するとともに、人口流出を防ぐための定住促進策や、新たな雇用の受け皿となる移住しやすい環境を整備することが重要です。
町産木材を使用した住環境の創出や、移住促進住宅の整備、優良な宅地の分譲、空き家バンクと移住相談ワンストップ窓口の機能強化・充実を図ります。また、自然、食、子育て環境、産業等とうまの魅力の情報発信により移住・定住を促進します。
情報発信活動とを子どもへの教育によるUターンの促進図ります。
ホームページや申込サイト、イベント等による、 ふるさと納税のPRとともに、魅力的な返礼品の開発・発掘します。
ICT を活用し、観光施設や 3 育関連施設、それに付随するイベント等、とうまの魅力的な活動を発信するほか、新たなメニュー開発も促進し、観光客の拡大を図り、既存の公共交通を維持することと、上川中部定住自立圏としての医療や観光等の連携によって、生活利便性の向上や地域経済の活性化を進めます。
広域観光の動向をみると、旭川市内の旭山動物園や上野ファームと上川町の層雲峡温泉を結ぶツアーなどの広域的な周遊観光も活発である状況がみられるが、中間地点に位置する当麻町に立ち寄る行程のツアーはみられません。当麻鐘乳洞を核にパピヨンシャトー、ヘルシーシャトー、スポーツランド各施設、キャンプ場、道の駅などに観光入込みは年々減少傾向となっていたが、木育拠点施設をはじめとした3育関連施設の整備等の成果もあり、ここ数年は観光入込みが増加傾向にあります。今後は、くるみなの庭及びその周辺の観光資源の充実を図ることにより、交流人口の拡大も必要と考えられます。また、人口減少・高齢化が進行する中で、特にその影響を受けると考えられる人口規模の小さな地域において、都市機能を維持するためには、地域・都市間で連携を図り、定住自立圏としての医療連携や、地域のニーズに即した生活サービスの供給、防災力向上に向けた活動、地域公共交通の維持といった生活基盤の確保が重要となる。
ホームページやSNS 等による情報発信を強化します。
広域観光ルートとしての位置づけの検討と、定住自立圏としての医療連携を深めます。
地域公共交通の確保維持による移動を支援します。