研究者たちが育てたトウキ葉の限定発売＠陸別町

令和４年６月１２日

元製薬会社研究者が陸別町にアンチエイジングや美容の効果があるスーパーフード「トウキ葉」を栽培し、６月の週末（金-日）限定で陸別町道の駅にて一般販売がスタート

39°北つぶやき

場所

陸別町観光・物産館

期間

令和４年６月

健康志向が高まるなか、体調に合わせて食材を取り入れることで、体の不調を整える効果がある薬膳への関心が増える一方です。昨年２月に元製薬会社研究者の日向優さん、美紀枝さんの夫妻が薬用植物の生育に適した冷涼な陸別町を着目し、地域おこし協力隊として移住してから会社「種を育てる研究所（タネラボ）」を起業しました。

タネラボが力を入れるのは、日本固有の薬草「トウキ」です。セリ科の多年草だけあってセロリのような爽やかな香りが漂うトウキ、根っこは漢方薬原料「当帰」として製薬メーカーに出荷されていて、消費者の手に届くことはほぼありませんが、トウキ葉は和製スパイスとしておいしく食べられるます。

トウキ葉の栄養成分は豊富で、抗酸化作用を有するビタミンＥの含有量が野菜類と比較しても非常に高いことが知られているほか、血を巡らせて冷え性などの改善にも役に立つから、アンチエイジングや美容の効果があるスーパーフードでも呼ばれています。

トウキ葉は和製スパイスとしておいしく食べられるます

写真提供: タネラボ・日向優さん

葉が大きい方が北海道の気候により適したホッカイトウキ

写真提供: タネラボ・日向優さん

葉が小さい方は一般的で全国で栽培するヤマトトウキ

写真提供: タネラボ・日向優さん

そんな素晴らしい食材でありながら、植物としてのトウキの栽培は結構大変で、まず苗を作るのに１年かかり、植え付けシーズンになると良質な堆肥を施してフカフカにした土に、ひとつひとつトウキを手で植え付ける地道な作業が求められるほか、希少作物であるトウキに使用できる農薬はほとんどなく、手作業で根気よく虫をとっているそうです。結果が出るのは２年後ですから、自ずと愛情がこもります。

冷涼な気候に適した作物だから、北海道のトウキ生産量は全国トップに輝いています。しかし陸別町では畑作は少なく、「陸別町産の農作物」を目にする機会は非常に少ないという現状がありました。昨年７月と１０月に、タネラボは陸別町の栄養教諭さんと協力し、農産物が少ない陸別町の子どもたちにも地域の素材を知って食に対する興味を深めてもらおうという思いから、タネラボが栽培しているトウキ葉を陸別町の学校給食に登場させました。

人気が高まっている陸別町の地場産品を町内で買えるようにするため、タネラボは６月の週末（金～日）限定で陸別町道の駅（陸別町観光・物産館）にてトウキ葉の一般販売を始まりました。

陸別町観光・物産館のアクセス

発売場所

〒089-4300
北海道足寄郡陸別町陸別原野６９−１
陸別町観光・物産館

販売期間

６月の毎週末（金曜～日曜）
数量限定のため、売り切れの場合はご了承ください。詳しい情報はタネラボのフェイスブックページにあります。

価格

１パック（葉１０枚程度入り）２００円（税込）

交通機関

北見市から
北見バス【陸別線】
北見駅から、陸別行き
「陸別」バス停下車すぐ

帯広市から
十勝バス【１７帯広陸別線】
帯広駅から、陸別行き
「陸別」バス停下車すぐ

北見・十勝バス時刻表はリンク先にあります。

また、６月限定かつ数量限定で、北見市の津村製麺所が運営するTumugu Laboさんにて、タネラボのトウキ葉を使った「やくぜんうどん」もスタートします。うどんは「もち麦うどん」を使用しており、その名の通りもちもちの食感でとーっても美味しいです。トウキ葉もうどんの美味しさに負けていないで、セロリのような爽やかな香りで、天ぷらにすると美味しさが際立ちます。ぜひご賞味ください。