未来につなぐ森林＠むかわ町・厚真町・安平町
6月 3, 2022
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人と自然が輝くまちの味＠むかわ町
令和４年２月２２日
アイヌ伝承によると、むかわ町の名産ししゃもはカムイが困っていた人への贈りもの。古き良き祈願儀式とともにその精神も今が生きて、チーズ工房経営の飛鳥さんが売り上げの一部を使い、疲弊こどもの心のケア活動が始めた
場所
北海道勇払郡むかわ町汐見２８１番地
期間
２月２２日
アイヌ伝承によるししゃも誕生の地
アイヌ伝承によると、カムイが鵡川の源流で遊んでいるところ、川下に家が点在しているが炊煙の立ちのぼるをまったく見えないことから、飢饉が人々を襲っていることを気づきました。窮民を救済するためカムイは天に向かって大声で叫び、驚いたフクロウの女神が柳の枝を杖にして地上に舞い降り、柳の葉を鵡川に流して「ししゃも」となりました。
スス（楊）とハム（葉）から、スサム（柳の葉からできた魚）
神様からの恵みを感謝するため、鵡川地方では昔からずっとシシャモ豊漁祈願の儀式を伝承し、平成６年からこの儀式を行っている鵡川アイヌ文化伝承保存会は、重要無形民俗文化財保護団体の指定も受けました。毎年ししゃも漁が解禁される１０月ごろ、アイヌ民族の伝統衣装を着た参加者は古式舞踊を披露し、全員にシシャモ汁やごはんも振る舞われます。
困っている人々に手を借りる精神も、古き良き儀式とともにむかわ町で生きています。祖父の代から代々受け継がれている、乳牛８０頭余りを飼育する毛利牧場内に「ASUKAのチーズ工房」工房をオープンした北川飛鳥さんは、震災やコロナ禍と困難が続く状況のなかで、楽しみにしていた行事やイベントも次々に中止となり、疲弊する子どもたちの姿を見ました。
「子どもたちが無気力なまま大人になってしまったらどうしよう」と思って、チーズの売り上げの一部を使い、地元の有志と共に少しでも子供達に笑顔を取り戻すため、居場所づくりを兼ねて「むかわのこども食堂」が始まりました。心のケアに重点を置いた活動をしている「むかわのこども食堂」は更に月1度、キッチンカーを使い、食料品や日用品を無料配布します。
ASUKAのチーズ工房ギャラリー
写真提供: 金野英津子さん
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地のもの同士の味や香りをこだわりたいASUKAのチーズ工房は、自家牧場の生乳のみを使用するのはもちろん、町の特産品である「鵡川ししゃも」やドライトマトを練り込んだ作品が１０種ほどあります。品質は手間のかけ方次第と信じている飛鳥さんは、輸入飼料を極力使わずに、肥沃な土が栄養価の高い牧草を育て、牛のえさやりや製造販売までお母さんのふたりで行って、自分が納得するまでチーズに情熱を傾けます。そんな生乳のおいしさがそのまま生きるようなチーズは、通販やむかわ町のふるさと納税返礼品としても提供しています。
人と自然が輝く清流と健康のまちを掲げるむかわ町の魅力は、たくさんの方々を魅了しています。札幌住在の金野英津子さんもその一人です。大地や海の恵みと歴史ある神社に愛着があるからむかわ町を縁をつながり、平成３０年で起こった胆振東部地震の爪痕を見た時「町のために私にできることはないか」と思い、優れた情報発信力をいかすため、令和３年度より始まったむかわ町応援ＰＲ大使事業を応じて町のＰＲ大使に就任しました。金野さんのフェイスブックページページは町の発展に繋がる様に、特産品、イベントや観光スポットの魅力を届けていますので、ぜひご覧ください。
町の魅力を発信して応援するＰＲ大使
写真提供: 金野英津子さん
ASUKAのチーズ工房のウェブサイト
食べやすいフレッシュタイプのモツァレラやストリングチーズ、個性的なカマンベールやセミハードなど常時１０種類のチーズは、インターネット通信販売を行っております。
金野英津子さんのフェイスブックページページ
金野さんは町の発展に繋がる様に、特産品、イベントや観光スポットの魅力を届けていますので、ぜひご覧ください。
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