新しい地方創生のあり方を示そう@邑南町・鹿部町
A級グルメ構想の仕掛け人「スーパー公務員」寺本英仁さんは、地方創生を支える若手公務員の育成を支援するため起業し、新しい日本のあり方を提唱するドキュメンタリー映画プロジェクトを始まった
北海道の未来を支える人たちがいる
鹿部町の地方創生ビジョンと実現への動き
鹿部町にあたる地域は、キハダが自生しておりますから、アイヌの人々がキハダのあるところ「シケルペ」という名前を付けられ、後に転訛して「鹿部」となりました。キハダは漢方方剤でよく含まれるもので、乾燥させたキハダは、生薬の黄檗(おうばく、黄柏)として知られます。
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A級グルメ構想の仕掛け人「スーパー公務員」寺本英仁さんは、地方創生を支える若手公務員の育成を支援するため起業し、新しい日本のあり方を提唱するドキュメンタリー映画プロジェクトを始まった
塩分が濃い料理を食べることが多く漁師町に暮らしている人々の健康づくりを支援するため、松田さんはしかべ健康茶の会を発足し、町内で栽培したタラノキを活用したお茶「シケルペティー」を開発しました
鹿部温泉観光協会は漁師町ならではの魅力と、旬な海の幸の楽しみ方をPRするため「しかべタイムズ」を編集発行し、今月では煮付け向けの高級魚ババガレイを取り上げました
良質な昆布を求めるため、司馬宇兵衛が陸奥国南部から鹿部町にあたる地域に移住し、やがて鹿部というまちができました。
明治21年に定められた市制・町村制は、北海道では自治財政を負担できない町村があるとして、適用されなかった。二級町村の財政負担は、北海道庁が負うこととなりました。
函館本線の輸送力増強のため、鉄道省が駒ヶ岳東回り新線(砂原支線)の建設を決めました。新線と一部が並行する大沼電鉄は廃止されました。
町制施行に伴い、北海道で156番目の町となりました。
鹿部川の河川敷に川遊び、散歩ができる人々の憩いの場で、毎年春には約300本の桜が咲き誇り、隠れたお花見スポットです。
鹿部飛行場はトヨタ自動車株式会社が所有し、朝日航空が管理運営する民営飛行場で、運航・休憩・給油・整備施設が完備されており、非公共用飛行場としては日本最大規模です。航空以外にも、ラジコン大会、車両展示会、体験試乗会、北海道警察の白バイ訓練や交通安全教室にも利用されています。
鹿部町役場新庁舎のデザインは、「誰もが利用しやすい庁舎」という考え方を基づいて、ユニバーサルデザイン、防災拠点や、省資源・省エネルギーなど環境負荷低減対策を取り入れました。外観は、駒ヶ岳の軽石をモチーフとし、幾度の噴火に負けずに、降り積もった軽石を土地改良や昆布養殖に使って鹿部町民の逆境に立ち向かう「不屈の精神」象徴します。(写真: 盛田昌彦町長)
道南有数の漁師町でも数える鹿部町内には、3つの漁港や、漁業研修所もあります。また、鹿部公園の中心となる鹿部川には、放流した鮭の遡上も見えます。水揚げされる数々の海産物のなか、特にみずたこ、あぶらこ、宗八鰈、ほたて、鮭、真昆布や甘えびの生産と養殖に力が入っています。
昆布と鹿部町の歴史は切っても切れない関係なのです。元和元年(1615年)良質な昆布を求めるため、司馬宇兵衛が陸奥国南部から鹿部町にあたる地域に移住し、やがて鹿部というまちができました。鹿部町の昆布は肉厚で上品な出汁が取れるから、「白口浜真昆布」という銘柄として重宝されました。2021年9月に札幌で開催予定のアドベンチャートラベルワールドサミットをきっかけに、鹿部温泉観光協会が昆布をテーマにした体験プログラムを作成し、無形文化遺産登録で益々注目される「和食」を通じて、欧米豪においての集客力を高めることが目指します。
鹿部温泉観光協会の金澤佑さんが編集する「しかべタイムズ」第2号から
川原勝明 鹿部漁協昆布採取部会長 (左1人目)
川原さんと部会の皆さんは、町を支え続けて来た昆布を継承していく為努めて参ります。
鹿部町で、優れる昆布が育つ理由はなんですか。
流紋岩が多く、河川から豊富なミネラルが流れ込む鹿部町は昆布が育つ環境に適したのです。
昆布漁業最も大変のはなんですか。
ここ数年、ウニ類の食性、海水温の上昇やそれに伴う栄養塩類の減少と鉄分不足などから、磯焼け(海藻が繁茂しなくなる)現象が著しく、昆布の漁獲量が低下してしまいます。
持続可能な昆布漁には、何が必要ですか。
昆布採取部会では、立て縄による昆布種苗の増殖などに取り組んでいるほか、町や組合の支援を受けて投石事業も実施する予定です。昆布漁業を次の世代継承していく為、漁業者皆で一丸となって資源回復に努めていきたい。
鹿部町で水揚げされるタコは、別名大蛸(オオダコ)のみずたこで、長さ3-5メートル、体重も10-50kgにもなり、世界最大級のタコです。身が柔らかく水っぽいからそう呼ばれたみずたこは、マダコより多くの料理方法に適し、生食から唐揚げも使えます。
鹿部温泉観光協会の金澤佑さんが編集する「しかべタイムズ」第8号から
古城泰治 たこ箱漁業部会長
古城さんは、代々タコ箱漁を生業とする家に生まれ、物心がついた時はもう手伝いをしていた、タコ箱漁の超ベテランです。
鹿部町は、なぜタコ箱漁が盛んですか。
駒ヶ岳の度重なる噴火活動の影響なのか、鹿部町が面している噴火湾口付近岩礁が多く、たこが住みやすい環境なんだ。
タコ箱漁最も大変のはなんですか。
タコ箱入れが一番ゆるくないんだ。それでも肌寒い二月ごろ、老若男女問わずみんな手伝ってくれて助かります!
タコ箱漁最も楽しいのはなんですか。
孫と手作りのたこ焼きを食べるのが一番の楽しみだ。資源に優しい伝統的な漁法と節々で感じた人を重んじる心を私たちが大切に紡いでいきたいと思うんだ。
ほたてはもとより北海道を代表する水産資源です。江戸時代末期に黒船で来航したマシュー・ペリーが函館湾より持ち帰ったことによって、日本と北海道それぞれの別名が含まれた学名「Mizuhopecten yessoensis」がついたという言われており、北海道とは縁の深い食材です。北海道を支えている水産業の生産量と生産額第一位に輝いているのは、鹿部町です。
鹿部温泉観光協会の金澤佑さんが編集する「しかべタイムズ」第5号から
中島日佐夫 ホタテ養殖漁業部会長
中島さんは、地域間の連携を強めて、北海道を代表するほたて資源を守っています。
鹿部町のほたて漁業最も忙しい時期はいつですか。
三月上旬より鹿部町のほたては旬を迎える。今年は厳しい年になるでしょう、こんなときこそ地元のほたてを食べてほしい。
養殖漁業は、天然漁獲より安定性が高いですか。
養殖用といっても、人工飼料を与えているわけではなく、数年前から噴火湾(鹿部町が面する海域)全域においてほたて漁業が危機的な不漁を迎えている。
資源保護と回復に迎えての取り組みがありますか。
未だ不漁ついて特定の原因は明確になっていないが、近隣市町の漁業者との連携を強めて、良いと思った手法や制度はどんどん取り入れて部会の仲間達に共有する。とにかく今できる方法で最善を尽くしたい。
鱈漁は助った人を要するので、助った人鱈と言われたことに由来を持ちます。鮮度が落ちるのが早いため、干物にされることが多かったが、冷凍技術が進歩するにつれ、癖のない白身はかまぼこやちくわなどの加工食品に重宝されました。最近は筋肉増加効果があると明らかになるによって、ますます注目が高まる食材です。
鹿部温泉観光協会の金澤佑さんが編集する「しかべタイムズ」第4号から
能戸政彦と能戸豊 すけとうだら刺し網漁船「第十八豊丸」の船主と船頭
能戸政彦さんと息子の能戸豊さんはすけとうだら刺し網漁船第十八豊丸操業する傍ら、養殖ホタテ漁業やえび籠漁など多種多様な漁業を営みます。
鹿部町の鱈漁業の動向はどうなりますか。
現在噴火湾のすけとうだら漁は不漁を極めている。
水揚げ量を影響する原因はなんですか。
シケのため出漁できる日少ないことや海水温の上昇で回遊してくる魚自体が減少の傾向にあることが原因ではないかと見られている。
経営を安定するの取り組みがありますか。
こんなに獲れないことは未だかつて経験したことはないが、皆のため、次の世代へ継承するためにもどうにか突破口を見つけ出したい。息子や有望な若手乗組員と操業する傍ら、養殖ホタテ漁業・えび籠漁と多種多様な漁業で安定経営図りながら、当町の稼ぎ頭であるすけとうだら漁復調の兆を待つ。
初夏の鹿部町で旬の食材は甘えびです。甘みは勿論のこと、臭みもなく、爽やかな後味がいっぱいに広がります。刺身で食べるのは一番で、殻も唐揚げやお味噌汁でいただくことができます。
鹿部温泉観光協会の金澤佑さんが編集する「しかべタイムズ」第1号から
能戸剛 えびかご漁業部会長
能戸剛さんは、これからも数年先の漁業を見据えて、鹿部の海を未来へ残していきたい。
鹿部町のえび漁の時期は、なぜ他の町と違いますか。
鹿部町のえび漁は、近隣市町が禁漁の夏に行うのと、近海の新鮮なえびが獲れるため値が付きやすい。
夏のえび漁をする漁業者は、なぜ少なかったですか。
夏場なので体力的には厳しいよ、えびはすぐに鮮度が落ちてしまう。
鮮度を考えば、獲れたえび概ね鹿部町で消費されますでしょうか。
ここでしか食べれない新鮮なえびを地元の人にこそ食べてもらいたい。
雪解け水による濁りが収まり、海水の透明度が増してくる5月の連休頃より、鰈漁が本格化していきます。淡白なのに旨味が強く、白身なのに脂が乗っている。皮に旨みがあるのが最大の特徴と言えます。干物に付き物の匂いが強く、お魚好き・干物好きには絶大な人気を誇ります。
鹿部温泉観光協会の金澤佑さんが編集する「しかべタイムズ」第6号から
原田毅彦 かれい刺し網漁船
原田毅彦さんは、鹿部町で刺し網漁業を生業にして三代目のベテラン漁業者です。
昔の刺し網漁業に比べれば、最も変わったのはなんですが。
昔は今みたく電子機器も発展してなかったので、沖から見える山々を見えて網を刺す場所を頭の中で計算していたんだよ。
近年では異常気象が多くなっている、鰈漁業に影響がありますか。
地球温暖化の影響なのか、お魚の獲れる時期も少しずつずれてきているそう。
これからの漁業の経営には、なにが必要ですか。
これからは育てる漁業の時代、知っている知識は伝えるから、ひと手間加えて海も資源も育て、昔からいい、この海残していってもらいたい。
鹿部町の鮭漁の歴史は嘉永5年(1852年)8月、後に鮭が多く通る大岩に移り住み、漁場を開拓したイリヤマ盛田勇吉氏が望路沖に鮭建網を試作したことに始まりました。鹿部で生まれた鮭は夏から秋までオホーツク海で過ごし、翌年の春にベーリング海に入ります。秋にはアラスカ湾で越冬し、春になるとまたベーリング海へ戻り、およそ4年後に生まれた鹿部へ帰ってきます。栄養をたっぷり積んだ鮭は川を上がり、海の栄養を森の奥まで運んでくる大切な役割を果たします。
鹿部温泉観光協会の金澤佑さんが編集する「しかべタイムズ」第3号から
黒畑誠と西山隼人 渡島管内さけ・ます増殖事業協会の場長と技師
黒畑誠場長は、さけ・ます増殖事業に20年余りに渡って勤めています。
産卵のために川に上る鮭は獲れやすいですが、資源維持の観点から親魚を保護する取り組みはありますか。
鮭を捕獲し、採卵、孵化、放流の一連の流れを終わるまでおよそ8ヶ月間、さけますふ化場は資源の維持増大に努めております。
さけ・ます増殖事業の一番忙しい時期はいつですか。
春になると、4年前に鹿部で生まれた鮭は戻ってきます。ここに勤めるようになって20年余り、まともなお正月を迎えたことはないですが、私たちの職務はさけます資源の維持増大に努め、安定供給することに日々励んでおります。
さけます資源の増殖は長期にわたっての事業です、次の世代に水産資源の大切さを伝わる取り組みはありますか。
鹿部小学校の生徒を対象に溯上学習や稚魚の放流学習も毎年実施しております。子供たちが魚に興味を持ってくれる機会になれば。
北寄貝は冷水域の外洋に面した浅い海の砂底に生息する大型の貝で、アイヌ語ではポクセイ(poksey)と呼ばれます。北寄貝のお造り、炊き込みご飯やカレーライスは昔から広く食用とされます。有名な北寄貝の炊き込みご飯で握ったおにぎり「母恋めし」駅弁が生まれた母恋地域の地名も、実はアイヌ語の「北寄貝が群生するところ」に由来するとされております。
鹿部温泉観光協会の金澤佑さんが編集する「しかべタイムズ」第9号から
平井正春 桁曳き網漁船
平井さんは、40年ほど前から桁曳き網漁をずっと営んでいます。
桁曳き網漁はどんな漁法ですか。
鉄製の枠が浅海の細砂底にいる北寄貝を掘り起こして、網で取る漁法です。
良質な北寄貝を見つめる方法はありますか。
勢い良く貝殻を閉じる物で、なるべく大きく重い物を選びたい。
鹿部町で取れた北寄貝は、どこへ出荷しますか。
道の駅しかべ間歇泉公園や町内商店でも入荷しています。食べた人に喜ばれるのが嬉しい。
ぬるりとしたユニークな見た目で、七福神の布袋様に由来する「ホテイウオ」という縁起の良い名を持っているごっこは夜行性の深海魚ですので、普段は目にする機会が少ないですが、生命を全うするため冬場に沿岸の岩場まで寄ってくる、コラーゲンたっぷりなプルプルの身からでるダシは格別で、道南では冬の郷土料理「ごっこ汁」として多く食べられます。
鹿部温泉観光協会の金澤佑さんが編集する「しかべタイムズ」第11号から
熊川直士 ごっこ刺し網漁船塁翔丸
熊川さんは、18年前から刺し網漁を操業しています。
刺し網漁はどんな漁法ですか。
ごっこ漁は一人で行う作業で、ごっこが沿岸の岩場まで寄ってくる時間にあわせて、刺し網を仕掛け、翌朝に揚げて速やかにオスとメスを分別・出荷する。
ごっこ漁の道を選んだ理由はなんですが。
ワンマン作業は体力的キツイですが、頑張った分だけ自身に還元されるので、それが頑張れる理由だとか。
目指しているゴールはなんですか。
息子たち世代の漁業者に良い形でバトンタッチできるよう、可能性のあることを挑戦して、漁業でしっかりと利益を残せる仕組みを作っていきたいんだ。
盛田昌彦 鹿部町長
「鹿部町で古くて新しい豊かさづくり、お金持ちだけじゃない、お幸せ持ちの沢山いる町」
金澤佑 鹿部温泉観光協会
「函館市出身。観光を切り口に地域のお力になりたくてUターン。目標は湯治場の復興・漁業の振興・鹿部町で暮らす人の幸せづくりです」
瀧澤静 鹿部町役場水産経済課食と観光推進室
「鹿部町の良いところ、美味しいところ、楽しいところを発信」
2019年11月中に、鹿部町は職員の副業を「公共性が高いもの」や「町の発展、活性化につながる活動」という条件付きで解禁し、人手不足の解消につなげていきました。想定している副業はスポーツ少年団の監督や指導者、有償ボランティア活動、水産加工業、ホタテ・コンブ漁の手伝いなど。この取り組みは、NHK北海道スタジアム生放送にも紹介されました。
鹿部町産の白口浜真昆布とガラク秘伝のスパイスが融合し、GARAKUカレー鍋の素はセイコーマート鹿部店とGARAKUオンラインストアにて発売 (写真: 鹿部町役場水産経済課食と観光推進室の瀧澤静さん)
産業を活性化させ、働く場、種類やそれらに携わる人達や事業者の稼ぐ力を増やします。また、生産年齢人口の減少を見据えて、担い手の不足が懸念される分野においては、担い手の育成や雇用の安定を促進します。
RESAS(地域経済分析システム)より
女性の活躍により、鹿部町において就業者数は平成17年にわずかに増加しましたが、減少傾向が続いています。就業者の年齢階層別にみると、平成27年は 60 歳代が最多になっています。特に、第1次産業は 50 歳代以上が6割以上を占めます。
基幹産業となる水産業の従事者数も、減少傾向が続いています。漁家の漁獲金額は横ばいの状況ですが、近年変動が大きくなっています。漁業経営体の販売金額規模北海道や渡島総合振興局管内の平均と、中小規模の経営体数の割合が高いです。
民営事業所数は比較的横ばい状況が続いていますが、従業者数は平成 13 年以外減少が続いています。産業大分類別にみると、事業所数は卸売・小売業においての減少がめだつ、従業者数は製造業、飲食店、宿泊業、その他の第3次産業が減少しています。
総人口の推計値の年齢階級別推計値を用いて推計すると、令和 22 年には平成 27 年の就業者数から半数以下となり、令和 42 年には約4分の1になると推計されています。人口減少に伴い労働力人口の減少や消費市場の縮小が想定され、経済活動のマイナス要因となる点です。
RESAS(地域経済分析システム)より
衛生管理・付加価値向上、生産性向上対策、ザラボヤ対策等、水産資源対策、漁業経営安定対策、漁業後継者対策などにより漁業収入の向上とコスト削減を推進し、漁業所得の向上をさせます。
「鹿部商工業等活性化支援対策事業補助金」を活用した事業者の販促活動を支援や、ふるさと納税寄附額増加に向けた取り組みと地域産品である返礼品取扱数量の拡大を図り地域経済の好循環を促します。
ワンストップ相談窓口の設置、起業創業における設備投資等への支援、求人事業所と求職者のマッチングを図る制度を運用させ、新たなビジネスの創生や既存産業の発展と継続に向けた取り組みを支援することにより、地域産業の活性化を図ります。
町内の介護保険施設に就職した町民に対し、介護職員初任者研修を開催し当該研修会受講費用の一部を助成します。
企業誘致や新産業構築のための研修、専門家による勉強会、情報収集、計画策定を行い、積極的な誘致・構築活動を展開、事業推進を円滑に行うため「鹿部町企業立地促進条例」を整備、従業員用居宅施設の確保に 向けた支援など地域経済の好循環、雇用の場の創出を図る仕組みづくりを進めます。
地域特性が大きく異なる町が広域連携することで「選べる北海道」「相互の補完」を実現し、事業を展開します。 広域連携する自治体と地域課題を共有し、解決策を検討します。 官民連携によるビジネスチャレンジを促進します。
テレワークに必要な機器等整備(物件含む)の費用の 支援や、サテライトオフィスとして使用する空き家の家賃の一部を助成などテレワークに必要な支援につい て検討をします。
移住・定住人口を増加させる施策、または道の駅を中心とした観光施策を通じて交流人口策、関係人口の増加をさせて、人口構成の変化による経済や社会への影響をコントロールすることを目指します。
8割ほどの鹿部町民の従業先は町内にあります、町外から町内に通勤する人も、町外に従業する鹿部町民の数より多く、従業においては流入超過となっていますが、鹿部町町内に高校や専門学校などがないため、函館市や森町へ10 歳代と20 歳代の人口が大幅な転出超過となっています。通勤と通学を合計してみると、流出超過となっています。昼夜間人口比率は周辺の自治体と比較すると、函館市や森町に次いで高いの 98.1 ですが、39 歳以下と 45~49 歳の年齢階級は他の年齢階級に比べて数値が低いです。
中学卒業を機に、鹿部町を離れる人も少なくありません。一度離れた卒業生は、そのまま町外に就職し、戻ってくることはないケースも多いため、人口減少の大きな要因となっています。進学や就業先をすべて町内で賄うことは難しいけれども、働く場や生活環境などの整備を通じて、就職や再就職、結婚などを機に、戻って来たいと思う人が増えることが重要です。
民間のノウハウの効果的な活用などにより、当町の観 光拠点施設である「道の駅しかべ間歇泉公園」の機能強化・充実を図ることで、運営の安定性や集客力を高 め、交流人口の増加や特産品の売上拡大、さらには宿泊や飲食業など地域経済への波及を目指します。 漁業者など町民が道の駅での活動に参画できるようなイベントや仕組みを、指定管理者など関係団体と検討 を進めます。
体験観光の受入体制整備や体験プログラムの磨き上げなどを行い、観光客の満足度や認知度の向上等を図ります。
鹿部町を代表するイベントである「しかべ海と温泉のまつり」など各種イベントの充実などにより、交流人口の増加や認知度の向上を図ります。また、各種媒体による情報発信など開催に向けた環境づくりを行います。
町内宿泊施設を利用する団体または町内スポーツ団体 と合同練習を行う団体に対し、施設利用料を減免するとともに、より多くの団体を受け入れられるよう関係 機関との調整を図り地域経済の活性化を図ります。 近隣のスポーツ施設担当者とのネットワークを構築し、利用者への情報発信とサービス向上を図ります。
町内の宿泊施設などを活用した移住体験を実施し、滞在費用の一部を助成します。 「ちょっと暮らし」利用者への対応(町内の案内や経験談、町の支援など)を行える環境を整えます。 リゾート地区の空き屋による長期移住体験の実施、移住・定住政策を進めます。
所有者から売買等の希望のあった空き家・空き地の情報を「鹿部町空き家バンク」に登録し、空き家・空き地を求めている方へ町のホームページで情報発信する ことで移住定住を促進させるとともに廃屋化の抑制を図ります。
広域で行われる交流・移住関連事業に参加し、当町の豊かな自然環境や食、防災体制などの PR 活動を行います。 東京都等で開催される移住促進イベントに参加し移住促進を推進します。
地域おこし協力隊及び地域住民に対し、食(食材や経営など)に関する知識や技術を習得してもらい、鹿部 の魅力の再認識を促すとともに、将来の起業・就業など定着・定住化につながる取り組みを実施します。
全国や北海道、渡島管内の平均より、鹿部町は単独世帯の割合が低く、三世代世帯の割合が高いです。祖父母が孫の子育てを支援することができる三世代世帯の多さは、鹿部町の比較的に高い合計特殊出生率において大きな支えとなっていると思われます。しかし、この 20 年間で1世帯あたり人員が急激に減少しており、核家族や単独世帯が増えていくことが予測され、家族以外に頼らざるを得ない状況が増えてくるなか、現在高い数値にある合計特殊出生率をさらに高めていくことには、今まで以上に対策を講じていくことが必要です。
妊娠届があった方に対し、妊娠週数に応じて利用できる妊婦一般健診 14 回分、超音波検査 11 回分の受診券を発行します。 受診券は道内の産婦人科の利用に限られるため、里帰りなど道外で出産する場合は、かかった健診料を償還払いで補助します。
特定不妊治療 1 回につき 20 万円まで、通算 5 年間で 10 回まで助成します。 一般不妊治療 1 年度あたり 10 万円まで、通算 5 年 間助成します。 不育治療 1 回あたり 10 万円まで、回数制限なしで助成します
切れ目のない保育環境を充実させ、幼児の健やかな成長を確保しするとともに保護者の就業につなげます。
幼稚園教育及び義務教育に係る教材の完全無償化及び日本スポーツセンター掛金の全額公費負担や宿泊学習 (小学5年生、中学2年生)に係る費用の半額公費負担のほか実用英語技能検定料(中学生)の半額助成など、学力向上と子育てをしやすい町づくりを推進します。
医療費助成を高校生まで拡大し、子育て世帯における経済負担の軽減を図ります。
小・中学生を対象に、様々な体験活動を年間プログラム化した「しかべっ子教室」及び「しかべっ子教室 Jr.」を行い、社会に出たときに必要とされる人間力を 高めます。
両親又はこれに代わる者が、就労等により家庭が常時留守となっている小学生を対象に、放課後安心して預 けられる場を提供します。 低額(月 2,000 円)の利用料で放課後子どもが安心 して預けられる場を提供することで、小学生を育てる共働き夫婦の満足度を高めます。
鹿部町の人口構成を、性別・年齢階級別に全国や北海道と比較してみると、男性は 60~70歳代、女性は 65 歳~74 歳の年齢階級の割合が、全国や北海道に比べて特に高くなっています。今後高齢化がさらに進むなかで、より多くの高齢者層に対応することができる環境や体制を整えていくことが必要です。
ゴルフ場やリゾート開発で全国にも有名になった鹿部町では、町外から多くの人がリゾート地区に転入し、リゾート地区現在でも全人口の1割以上を占めています。販売開始の昭和 49 年から50 年近くが過ぎた現在、住居者の高齢者が進んでおり、高齢などを理由に自宅を手放し町外に転出する人達も少なくなく、近年人口減少のスピードが増している要因にもなっています。
町内会防災部長と協力しながら防災に関する出前講座を開催し、「自助・共助・公助」など防災意識の普及・啓発を図り、防災体制の強化を進めるとともに、 自主防災組織の結成につなげていきます。
間伐材、地熱など、クリーンエネルギーの活用について協議・検討を推進します。
市街地と鹿部バイパスを結び幹線道路を整備し防災性及び利便性の向上を図ります。
鹿部町民の日常生活に係る移動手段の確保と、二次交通の振興を推進するため、鹿部町地域公共交通活性化協議会の中で公共交通について協議し効果的な地域公共交通の整備を進めるます。また、町民参加型の利用者会議では利用者の声を聴き、運行方法などの参考と していきます。
創作的活動、生産活動、Café など日中における活動の場を確保し社会との交流を促進します。また、地域住民が相互に人格と個性を尊重して安心して暮らすことができる環境を整え、障がい者の就労を支援します。
給水人口や水需要を踏まえ、水道施設や管路の更新を進め、安定した安心安全な水を供給します。
地域全体で高齢者の在宅生活を支えるため、生活支援サービスの充実と地域における支え合いの体制づくりを行います。
町民が自分の健康状態に関心を持ち、年に 1 回健診を 受け、身体状況を確認できるよう健診を実施します。
65歳以上の高齢者及び15歳以下で中学3年生までの町民がインフルエンザワクチンを接種した場合に、 かかった費用を助成します。(1回2千円、15歳以下の接種者は2回の接種で4千円までを助成)