絶景鉄道で地域おこし@ひがし北海道

令和3年12月27日

絶景路線の宝箱のような地域を結ぶ釧網本線は、今年90周年を迎えまして、名列車SL冬の湿原号もリニューアルされた。我が町の鉄路を応援するため、地元は一円となって新しい企画が立てます

場所

釧網本線と沿線地域

期間

12月27日(SL冬の湿原号のリニューアル)

釧網本線は道東重要な観光資源
釧網本線は道東重要な観光資源

写真提供: 松本卓也さん

流氷押し寄せるオホーツク海から、神々しさすら感じる世界自然遺産の知床と、タンチョウの楽園であって日本最大の釧路湿原まで、絶景路線の宝箱のような地域を結ぶ釧網本線は、今年90周年を迎えました。「SL冬の湿原号」など北海道の定番となった名列車を楽しめるため、遠くの海外から道東に足を運ぶ人も大勢います。

しかし、運行開始からもう20年以上に経ちまして、車両の老朽化が著しく、大規模リニューアルの必要が迫っていました。

折しもこの時期に観光需要が冷え切って、JR北海道の経営はより厳しくなりましたが、一度の運行で400人前後のお客様が沿線の観光地まで運ぶ、道内ただ一つのSLを守りたいという地域から強い要望と、訪日観光客が皆無という状況でも道内のファンの下支えで前年度乗車の7割も維持してきたことを受けて、総額4億円以上投入し、SLの心臓でも言われたボイラーは大阪へ搬送、修繕を実施する上で、5両の客車のリニューアルにも踏み切って、旧型客車の雰囲気を保ってつつ、内装のリフレッシュや、これまでの4人掛けのボックス席を2人掛けのカウンター席に変えて、車窓に広がる釧路湿原の景色をより満喫できるデザインを取り入れ、長く走れるように発電機や台車にも工夫されています。

このような大工事にもかかわらず、「SL冬の湿原号」の運行は中断はされなくて、最初の2両は既に改修を済ませて、27日に報道関係者へ公開され、来月22日から実際の運行でデビューする予定です。残った3両は今シーズンの運行を終えたあと改修に取りかかります。需要の回復はまだまだですが、大切な観光資源を守る決断を下ったJR北海道と我が町の鉄路を応援するため、地元の方々は自治体、鉄道運行事業者と一円となって新しい価値を生み出す企画が次々と立てます。

網走市を活動拠点にした石黒明さんが立ち上がったボランティア団体MOTレール倶楽部は、レトロな名作ファミコンゲーム『オホーツクに消ゆ』の力を活かしたコラボ企画で鉄道ファン、旅行好き以外の「第三のターゲット」に観光列車と沿線地域が認知され、JR北海道の利用を後押しするほか、JR北海道、網走市と信頼関係を結び、基本的に任意団体と鉄道事業者は関係を持たないですが、市が後ろ盾になってくれて「網走市観光ボランティア」として「流氷物語号」を乗務し、老朽化で運行終了した「流氷ノロッコ号」の存在を後継ぎする形で、ラッピングされた既存の車両でも観光ガイド放送、車内販売などのおもてなしで観光列車にふさわしい旅の体験を創出します。

悠久の自然に抱かれたローカル線を大量輸送の手段から、人の心を癒しながらエコで持続可能な地域づくりに貢献するシステムへ進化するには、沿線からの応援とみんなさんのご利用はかけがえのないです。

釧網本線が90歳の御誕生日を迎えた機に、新しくなった「SL冬の湿原号」とMOTレール倶楽部のボランティアが乗務する「流氷物語号」を乗って、冬の醍醐味を味わえる旅はいかがでしょうか。

流氷物語号」運転日は1月29日(土)〜2月27日(日)の毎日、「SL冬の湿原号」は1月22日(土)〜3月21日(月・休)の週末と休日、JR北海道のウェブページをご確認ください。

沿線からの応援はかけがえのないもの

写真提供: 石黒会長

MOTレール倶楽部のロゴ

MOTレール倶楽部のフェイスブックページ

MOTレール倶楽部の活動やイベントの詳しい情報は、フェイスブックページにあります。ぜひご覧ください。

ひがし北海道記事アーカイブ

クリックするとひがし北海道タイムズに戻れます

39°北について​

「39°北」は、北海道の数多くの自治体や団体に繋がっていただいて、それぞれの地域の振興計画をサポートし、地元で活躍している人々のものがたりを広く知れ渡ることを目的とした総合地域振興情報サイトです

Copyright © 2024年 39°北. University Zone | Developed By Rara Theme. Powered by WordPress.