まちの精髄で造ったお酒@当麻町

令和4年2月26日

当麻町は創業百余年の髙砂酒造と連携し、冬期休暇中の当麻鐘乳洞を熟成の場所として活用し純米大吟醸「龍乃泉」が開発。今年の搬入ボランティアはマスク着用しながら作業しますが、地元愛を表現する当麻ピースで元気な光景となりました

場所

北海道上川郡当麻町開明4区

期間

2月20日~4月17日

酒米彗星が栽培する米農家「長谷川農園」
町内の米農家長谷川農園

写真提供: 当麻町

当麻町は大雪山系や十勝岳の雪解け水を潤す上川盆地に位置し、季節がはっきりしていることや、農家一人一人が土地に合っていて作り方に凝る結果、米ランキングで12年連続1位の評価を獲得しているほどトップクラスの米どころとなりました。

通常だと多くても3品種程だそうですが、町内の米農家長谷川農園は「お米の選択肢を少しでも増やせるように」という思いから8品種の栽培に取り組んで、その中には食べるお米と一風変わった酒米「彗星」もあります。

栽培方法が難しいため希少なお米ですが、それでもやっている理由は当麻町の特産品を造るためです。平成29年から当麻町は、大雪山の雪清水でこだわりの酒を育む創業百余年の髙砂酒造株式会社と連携し、冬期休暇中の当麻鐘乳洞を熟成の場所として活用し純米大吟醸「龍乃泉」が開発しました。北海道の天然記念物でも指定された鐘乳洞内は、日本酒の熟成に適している温度が常に保っているからフレッシュで香り高く、すっきりしているお酒が誕生します。

千本以上の搾り立ての生酒は、町民有志で作る「龍乃泉酔いしれ隊」のボランティアたちの手で鐘乳洞へ搬入します。本来ならば町外からも多数のボランティアがやってきて、「おいしくなあれ」と声を掛けながら神秘的な鍾乳洞を楽しむ体験ですが、安全のため町民のみとなりました。

当麻町ギャラリー

写真提供: 村椿哲朗当麻町長、馬場剛さん

皆マスク着用で作業の広報写真では表情が読み取れない懸念がありましたが、旭川から当麻に移住された馬場剛さんは、自分を暖かく受け入れた町の役に立ちたい発想が生まれ、「当麻ピース」という地元愛を表現するサインを考案し、一ツ柳隆志さんは帽子も作って隊員たちに配り、カッコ良い帽子を被りながら当麻ピースをしている元気な光景となりました。

龍の伝説が眠る当麻鐘乳洞に1ヶ月半ほど寝かせた後、龍乃泉は雪解けしてるであろう4月17日に取り出し、GW前に当麻町内限定で販売と、ふるさと納税返礼品として提供します。当麻鐘乳洞もこの時期から見学できますので、珍しい結晶度が極めて良い状態の鍾乳石を見に行く際、米農家のこだわり、町民の情熱とここしかない地質の精髄が融合させた「龍乃泉」を飲めば、よりロマンを感じられるはずです。

みんな当麻ピースをしている元気な光景

写真提供: 村椿哲朗当麻町長

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今回の写真と資料提供は、村椿哲朗当麻町長と、当麻ピース生みの親馬場剛さんです、ありがとうございました。

当麻町のふるさと納税ウェブページ

龍乃泉の生産量は限られているので、当麻町限定発売となりますが、ふるさと納税返礼品として全国に発送します。令和3年では大好評品切れのためお早目に。

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まちの精髄で造ったお酒@当麻町

当麻町は創業百余年の髙砂酒造と連携し、冬期休暇中の当麻鐘乳洞を熟成の場所として活用し純米大吟醸「龍乃泉」が開発。今年の搬入ボランティアはマスク着用しながら作業しますが、地元愛を表現する当麻ピースで元気な光景となりました

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