未来につなぐ森林@むかわ町・厚真町・安平町

令和4年6月3日

胆振東部地震で稼働停止を余儀なくされた苫小牧広域森林組合の製材工場は、国やむかわ、厚真、安平町の補助を受けて再建し、林業の拠点施設としての役割が期待されます。

場所

北海道勇払郡むかわ町穂別和泉433−2

期間

5月30日

新製材工場の竣工式
新製材工場の竣工式

写真提供: 竹中喜之むかわ町長

平成30年9月6日に発生した胆振東部地震では、道内の山林にも大きな被害をもたらしました。4,300ヘクタールの山が崩壊したほか、苫小牧広域森林組合の製材工場も稼働停止を余儀なくされました。

震災とコロナ禍により林業を取り巻く環境が厳しさを増す中、ゼロカーボン北海道の実現に欠かせない森林づくりを支援するため、国やむかわ、厚真、安平町は補助を用意し、約11億2600万円をかけた新たな工場をむかわ町穂別地区に整備しました。

コンピューター制御で木材の曲がりと寸法を計測して、木取り姿勢を自動決定する「ロボットツインバンドソー」をはじめ、最先端技術が導入された新たな製材工場は、以前から扱ったカラマツ原木はもちろん、トドマツなど国有林からの大径材を対応できるようになり、林業の魅力を発信する施設として役割も果たしていくことを見込んでいます。

彫刻として蘇る被災木を見に行こう・安平町

鵡川中学校出身の彫刻家北村哲朗さんは、胆振総合振興局と連携して厚真町の震災復旧工事現場から集まった、樹齢80年以上の楢の倒木を再び彫刻として立ち上がりました。

楢という木は、様々な気候でも逞しく育ち、環境に対応する力が強度や重厚さを生み出しています。北海道のミズナラは雄大で、木目に虎斑という美しい模様が出たり、人肌のような白っぽい色が徐々に濃い深みのある色へと変化し、「ジャパニーズ・オーク」と呼ばれ良材として世界的な評価も上がっています。建築材、器具、船舶用材や薪炭として利用されるほか、楢の実も縄文人の食を支えてきて、北海道との関わりが深い木となっています。
彫刻として蘇る被災木
彫刻として蘇る被災木

写真提供: 及川秀一郎安平町長

〒059-1502
北海道勇払郡安平町早来北進102−4
JR室蘭本線「早来駅」下車
徒歩10分
早来町民センター: 9:00~17:00
毎週月曜日、年末年始休館

イベント: 12:00~17:00
6月4日(土・鹿公園)
6月4日11日(土・ときわ公園)

未来に願いを託したいという思いを込めて、北村さんは作品を各町に寄贈し、厚真町福祉センター、安平町の早来町民センターとむかわ町の鵡川中学校に展示しています。「風駈ける」と名付けたその一つの作品は、一般開放されている安平町早来町民センターの二階ロビーにありますので、このきっかけになだらかな丘陵が続く安平町の景観と空に棚引く雲や吹き渡る風から丘を駈ける馬のイメージで作られた、樹木の持つ運動性を感じる彫刻を見に行きませんか。

早来町民センターのウェブページ

早来町民センターの営業時間や詳しい情報はこちら

また、早来町民センターが隣接するときわ公園では、6月11日(土)にアウトドア体験ワークショップをはじめ、商工会青年部によるかき氷販売、こにく専門店によるこにくの販売を予定しています。キャンプ場を満喫している方の参加はもちろん、ふらっとイベントだけ覗くのもできます(このイベントは6月4日(土)でも鹿公園キャンプ場に開催)。

アウドドアイベントのチラシ

安平町キャンプ場(鹿公園・ときわ)の初夏を楽しむアウトドアイベントについてはこちら

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今回の写真と資料提供は、及川秀一郎安平町長と、竹中喜之むかわ町長です、ありがとうございました。

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