ふるさとの香りを蘇る@安平町
令和4年2月17日
暖簾を下ろした老舗酒蔵の味を忘れないベテラン米農家は、安平町にもう一度酒造りの灯をともしたいと決意しました。近所の仲間と酒造好適米「彗星」を栽培し、二世古酒造の力も借りて、念願の地酒「あびら川」が誕生しました
場所
安平町早来新栄878番地
期間
2月14日
写真提供: 横澤健二さん
豊かな水で希少鳥類が多数飛来する勇払原野から、急峻な夕張山地まで続く安平町は、多様な地勢や気象に恵まれたまちです。昔から地の利と地域特性に応じて、名馬の育成や日本初の本格的なチーズづくりなど複合的な生産構造により、高付加価値農業を実現する動きが活発しています。
老舗酒蔵の槽口の美味しさを忘れない地元の米農家は、ある日田んぼに舞い降りたタンチョウとコウノトリが見て、これはきっと自然の恵を含んだ美味しいお米が出来ている証だ、その米で自分の好きな酒を造って思う存分飲み尽くしたいと想い、もう一度酒造りの灯をともしたいと決意し、近所の仲間を集めて「あびら地酒生産プロジェクト」が立ち上がりました。
丹精込めて栽培した「彗星」の醸造は、羊蹄山麓にある酒蔵「二世古酒造」にお願いをし、ニセコワイス山系の雪清水と、羊蹄山からの噴き出し湧水をこだわり、豪雪のかまくら状態の地区にある蔵で低温発酵を経て、割水しない原酒のフルーティーな香りや甘みがある純米大吟醸「あびら川」が誕生しました。安平町物産館、道の駅、イオン千歳や苫小牧西港フェリーターミナルのほか、14日からオンラインショップも新たに開設し、オープンを記念して3月14日まで、全国送料無料にて提供しております。
あびら地酒生産プロジェクトギャラリー
写真提供: 横澤健二さん
米作りを極めた農家の情熱で地酒の香りが蘇った安平町は、町を良くしたい想いをカタチにした実績が数多くあります。今こそ「安平町といえばチーズの町」として定着しましたが、この北海道ではじめてチーズ工場が誕生した地実は昭和60年ごろ、工場移転のためチーズ生産がストップしまいました。でも町内の酪農家、畑作農家など夢見る民が集まり、工場移転からわずか5年後「夢民舎」は誕生し、チーズの町として返り咲きました。北海道胆振東部地震復興事業の一環として、町民の挑戦を応援するクラウドファンディングイベントも始まりました。
写真提供: 及川秀一郎安平町長
あびら地酒生産プロジェクトのウェブサイト
あびら川公式サイトがリニューアルし、オンラインショップも新たにオープンしました。3月14日まで送料無料ですのでぜひご覧ください。
安平町の起業・創業支援ページ
安平町は、町を良くしたい想いをカタチにしたい方を応援するため、相談窓口、育成プログラムなどを展開しています。詳しい情報は公式ページをご確認ください。
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